動悸・息切れに効くツボ

治し方
 手には東洋医学でいう経絡と経穴が数多くあり、これらを刺激することによって内臓などを健康な状態に保つことができます。動悸、息切れの場合は、心臓、神経系をコントロールする心経と心包経が問題になります。
 心経は手の平の小指の内側を、心包経は中指の真ん中を走っていますが、刺激するポイントは心経は手首のあたり、心包経は中指の先にあります。
この2つのポイントを反対の手の平で何回も軽く押して刺激してください。
注意すること
 急激な運動をしたわけでもないのに、動悸がしたり息切れがしたりするというのは、不安なものです。これには神経性のものと、心臓や呼吸器などに疾患がある場合とが考えられます。心臓の疾患からくる場合は、発作性による心筋梗塞などの重大な病気が隠れていることもありますので、専門医師の指示を仰ぐことがたいせつです。
 商事会社に勤務し、52歳になる部長Uさんは、ちょうど肥満気味で動悸、息切れのほかに頭痛も加わることがありました。ところが手首から中心に刺激してみたところ、10日目ぐらいから肩こり、頭痛などの症状がとれ、3ヵ月後には不安も消えてしまったといいます。
効果をあげる法
 全身運動としては、正座して息を吐きながら上体を倒し、1〜2秒呼吸を止めてから、静かに上体を起こし、後ろに反りかえります。このとき静かに息を吸います。これを10回繰り返します。
眠気をとるツボ
治し方
指先運動の中に組み入れられている手首の運動は肺経、心包経、心経など体の各部分の経絡を刺激して活力をよみがえらせます。
@手を握って上下に曲げる
A指先を伸ばして上下に曲げる
B手を握って左右に曲げる
C親指を中にして手を握り、手首を回す
D手首の部分から前後によく振る
Eこぶしで片方の手全体をよくこする
左右、各手首運動を30回。

足の親指をよくもみほぐします。ここは肝臓から脳につながり血行をよくし、眠気をとります。
注意すること
 目覚めがすっきりしない朝があるものです。自分からはどうしても起きられないで、無理に起こされても機嫌が悪く、頭が働かないし、午前中いっぱいは仕事をする気力も湧かないといった話を、30代40代の働き盛りの人からよく聞きます。
もちろん睡眠不足、二日酔いなどの場合もあるでしょうが、これらの人は精神的、肉体的な疲労が重なって自律神経の働きが鈍っていると思われます。そのため昼働く交感神経と夜働く副交感神経の切り替えがうまくいかないで、朝起きれない、起きても頭が働かないということになってしまいます。
また低血圧の場合も目覚めが悪くなります。こんな朝を迎えたのでは、人生の勝利者になれるわけがありません。
 頭をいつもスッキリしておくためには全身の機能を整え、自律神経の働きを活発にしておくことが第一です。